食事は子どもにとって、大変重要な育ちの一つです。
コロナ前までは保育者も子どもたちと一緒に食事をすることで、一緒に食事をすることの楽しさやあたたかさを感じたり、親しみのある他者が美味しそうに食べる食事を通して湧く興味関心へのアプローチになったりしていました。また、咀嚼や嚥下の発達を把握し必要な援助を行ったり、食具の扱い方などを通した社会性における食事マナー知ったりなど、子どもの年齢によって様々な経験を重ねます。
コロナ禍になった今、感染拡大防止の観点から、保育者が一緒に食事をとることはNGになりました。
マスク装着が新しい生活様式になったのもあり、0歳児から1歳児クラスでは必須の咀嚼へのアプローチである口の動きを見せて伝えることは難しくなりましたが、職員で試行錯誤し比較検討する中でクリアタイプのマスクやフェイスシールドを利用してその点をフォローする園もあります。
正直、子どもたちの成長にとってはネガティブに捉えられる変更ではありますが、保育士目線ではポジティブに捉えてよいのではないかと思う点もあります。
子育てをする保護者の方々ならきっとイメージしやすいのではないかと思いますが、1テーブル5~6人の子どもたちと一緒に、援助をしながら食べるイメージをしていただきたいです。
正直、、、全く食べた気になりません。かっなり急いで食べています。以前食事の場面を見に保育参観に来られていた保護者からは、「先生たち、子ども一人でも一緒に食事するの大変なのに、何人も一緒に見ながら食べるのは本当に大変ですね。それでも丁寧に見てもらっていてありがたいです。」と感想をいただきました。新人の職員や実習生からは「私は食べるのが遅くて間に合いません。先生はどうやって食べてるんですか?」なんていう質問を受けたことも一回ではありません。
その点、現在は自分も子どもと一緒に時間内に食事をとるという任務がなくなり、私は子どもと気持ち的にもゆったりと丁寧に関わることができるようになったと思います。
園によっては、子どもの食べる時間をずらして1テーブルに3人など人数を工夫する等、よりよい保育をするための仕組みや環境の振り返りをしています。
保育者が子どもと一緒に食事をとらないことのメリットを言うと、「結局、自分たちが楽になったから、そっちの方が良いって言ってんだろう。」と思われる人もいます。(実際、保育士の心情をよく知っているであろう人たちすら、そのような発言をしていました。)
私の考えるベターは、子どもも保育士も犠牲にならず、ゆったりと子どもと保育士が食事をとれるような人員確保と環境設定が必要だと思っています。保育にとって毎日当たり前にように過ごしている食事について今一度【食事のねらい、意味】を振り返ってもよいのかなと思っています。
最後に、食育の観点でも大変人気のある絵本を紹介します。【しろくまちゃんのほっとけーき】です。
私自身も小さいころに読んで、とても親しみのある絵本です。しろくまちゃんとお母さんがほっとけーきを作るストーリーなのですが、ほっとけーきを作る過程の絵や言葉の表現(ぽたん、どろどろ、ぴちぴち等)がとても魅力的です。
余談ですが、この絵本の「ホットケーキ」を見て「パンケーキ」と表現する子どもも増えました。子どもたちが生きる時代の流れを感じます。
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