コロナ禍における保育【家庭保育の支援】

保育

2020年4月~5月には緊急事態宣言が発令され、保育所も休園も余儀なくされました。といっても保育園によっては医療従事者等エッセンシャルワーカーの保護者の家庭の子どもたちは保育園で特別な手続きのものと緊急保育といって保育園でお預かりしていました。

その時期もまだ新型コロナウィルスというものが今以上に未知すぎて、毎日不安を抱えながら懸命に保育に当たっていました。職員によっては、在宅で仕事をしていたのですが、その時の職員の仕事は書類など様々ありましたが、いかんせん個人情報保護のため持ち出すことはできず、主に会議だったり手作り玩具の作成などに当てられていました。その中で個人的に一番苦労したのが、自粛中の子どもたちや保護者の方々に向けた動画作成です。

私は緊急保育の担当になり、日々保育をしていましたがそれでもクラスの子どもたちのために、動画の作成を法人上層部から指示され、色んな意味で苦しい思いをしました。

まず著作権を侵害しないもの、個人情報やコンプライアンスが守られてるもの等を踏まえ、ネタを決めることから始まり、撮影。また動画は必ず作成者は顔を出す指示があり(担任の顔を見たら、子どもは安心するからという理由でした。)、繰り返し撮影しながら、初めての動画編集ソフトを使って動画の編集。動画作成は緊急保育を担当しない在宅勤務時に命令されており、動画作成に使用する機材、ネット環境、材料(動画のネタによっては色画用紙やペン、絵具、食材等)も全て個人負担でした。

動画作成に対して、人によって価値観は違います。もしかしたら楽しんで取り組む人もいたのかもしれません。しかし、私は私自身が動画に映ることに大きな抵抗がありました。そしてたった一人で自分の狭いアパートの中、どう画角を考えても生活用品の一部が動画に映り込んでしまうことにも抵抗がありました。

私のような思いを抱く職員は多くいたことに背中を押され、個人的に直接法人の上層部や園長にも相談しましたが、「いつもやっている保育を、カメラの前でやるだけだ。普段と何にも変わらないはずだ。」「みんなやってるのに、やりたくないっていう人はやらなくていいと思うの?」「誰も先生たちの部屋のことなんて気にしない。自分が気になるなら、工夫しろ。」「これも保育者の仕事だよ。働いている以上やらないっていう選択肢はないんじゃない?」等。思い返すだけでも辛辣です。言い方は丸く言っていますが、言葉にすればひどいパワハラ染みています。

当時の私はどうにか“子どもたちのため”と折り合いをつけましたが、未だにひどいやりがい搾取事案だなと感じています。法人もコロナ禍における自粛中の家庭の危機(閉鎖的な環境での不安やストレスからくる親子の心身の健康阻害や虐待等)に何かしらのアプローチをしたかったのは重々理解していますが、それでも職員の心には全く寄り添ってもらえなかったなと思っています。私はこの件を反面教師にします。

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