保護者の方と子どものほっこりエピソード【優しさ】

保育

2歳8か月のTくんは食物アレルギーがあったため、食事の際には同じアレルギーをもつ1歳9か月のIくんと一緒に同じテーブル、隣の席に座って食べていました。

Tくんはクラスでも月齢が高く、食事の時間になると見通しをもちすすんで自分の席に座っていました。ある日、いつも後からやってくるIくんが椅子に座ることを拒むような仕草がありました。それは保育者への甘えのようでした。保育者が側に向かうと、隣の席に座っていたTくんはそのIくんの姿を見てさっと立ち上がり、Iくんが座りやすいように椅子を引いてあげていました。そこで保育者は「TくんがIくんのためにお椅子どうぞしてくれたね。」と言葉掛けして手を握ると、何事もなかったようにその椅子に座るIくんの姿がありました。

Iくんには「Tくんにありがとうだね。」と言葉掛けし、TくんにはTくんの思いやりの気持ちにお礼を伝えました。

それからもTくんは、Iくんが後から来たことに気が付くとさりげなくIくんの椅子を引いてあげる姿があり、その姿をお迎え時にお母さんにお伝えしました。

すると笑いながら「Tは優しくて、家でもそういうところがある。」「毎朝、仕事へ行く前父親に必ず父親のカバンを届けて“いってらっしゃい”って言ってる。」「父親は“こんなことやってくれるのは家族でTだけだ”って言ってる。」と。Tくんのご家族は母語が日本語ではないため、言葉は単語が多いながらも、お母さんの話すTくんの家庭の様子は大変目に浮かび、一緒に笑い合いました。

 

母語や文化が異なる保護者の方や子どもたちとのコミュニケーションは、その都度どうやったら伝わるのか、分かりやすいのか等、日々試行錯誤しています。今回Tくん姿から、そんな保護者の方と心を通わせることができて、とても嬉しい体験でした。

私が心掛けているのは、これは伝わりにくいだろうなとか、言っても理解してもらえないかなと思うようなことでも、工夫してコミュニケーションを取ってみるということです。具体的には、ゆっくり話す、単語をはっきり、ジェスチャーも交える、表情を見ながら相手の理解や困りに気付けるようにするということを念頭に置いています。

また、これは保育士発信だけの話ではなく、保護者や子どもからの受け取る話も同じです。その時は、顔を見て頷きながら、心でも相手の伝えたいことを感じ取れるようにすることを心掛けています。分からないからといって流すことはせず質問もします。お互いに理解しきれずに「?」が頭に浮かぶこともありますが、、、それも関係を築く一歩なのかなと思っています。

今でも私は保護者の方に、子どもの姿を伝えるときには私自身もテンションが高まり早口になりがちだったり、必要以上に時間を掛けすぎたりして、自己満足なコミュニケーションになってしまわないように気を付けています、、、

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