保育園内には、保育室だけでなくホールや園庭、体育館、アトリエ等様々な場所があるかと思います。その中の一つ、【屋上】で子どもたちと遊んだ時のエピソードです。
屋上は日差しを避ける屋根がないため(可動式の日よけはあるので、日陰をつくることはできます)、大きな空を存分に感じられたり、障害物などで遮られることなく空を飛ぶ飛行機やヘリコプター、セスナ等を観察したりすることができます。夏は暑くなりやすいですが、冬はとても暖かい、そんな屋上では様々な子どもたちの姿が見られます。
あたたかく日差しの強かった3月のある日。一歳児クラスの子どもたちと、屋上でフラフープやボールなどを用意して走ったり跳んだりしながら各々自由に遊んでしました。
私は子どもたちと手をつないで屋上内を散策していました。遊びが発展していく中でピクニックの要素が加わり、子どもたちと屋上の縁に腰を掛けていた際、日差しの眩しさに無意識に私は顔に手をかざしていました。
その姿を見た2歳8か月のRちゃんは、「そのおてて、やめて!」と発しました。それはさっきまで一緒に繋いでいた手を顔にかざしていたことで、手を繋げないと感じた、Rちゃんなりの“手をつなぎたい”という気持ちの表れの言葉だと察したため、私は「ごめんね。お日様が眩しくておててでおめめを守ってたんだ。」「Rちゃんは帽子を被ってるから、おめめ眩しくないね。」と、私の気持ちを伝えました。
するとRちゃんはおもむろに自身の帽子を脱いで「Rちゃんのー!いいよー!」と私に差し出してくれました。
Rちゃんの優しさにとても心があたたかくなり、お礼を伝え一瞬だけではありますが、貸してもらいました。
そんなことがあった数日後、再び屋上で遊んだ際、やはりその日も日差しが強く「おひさま、キラキラだね。」「ぽかぽかだね。」「眩しいね。」等と子どもたちと会話をしていた所、Rちゃんが不意に帽子を脱いで、「これー!いいよー!」と帽子を差し出してくれました。まだまだ短期記憶の年齢でもありますが、Rちゃんの他者への思いやりの経験が重なっていたことも感じられた瞬間でした。



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