毎週録画して鑑賞している番組の一つに、フジテレビの【セブンルール】という番組があります。
2022年1月25日放送の回ではフリーランスの美術教師として全国の学校でユニークな授業を行っている末永幸歩さんという方がご出演されていました。
保育の中でも、とても共感できる考え方であったとともに、とても大切な価値観であると思ったため、記録したいと思います。
【そこにある前提を疑って、自分なりのものの見方で世界を捉えて、そして自分なりの答えを作ってみる】
「常識を疑う」という体験をどのように授業で行ったかというと、まず「絵画は人や風景等何かしらのイメージを描くもの」という常識に疑問を呈して、絵具をまき散らして絵画を完成させたジャクソン・ポロック「ナンバー1A,1948」という作品を通して紹介した後、
「紙とクレヨンの常識を疑ってみてください。」
「今までの紙とクレヨンとは全く別の使い方をして、絵を描く・絵を作るということをやって欲しいです。」
その発言後からは、はじめは動物や風景を描いていた学生も、紙を丸めてみたり、あえて描かずに紙の端に小さく「完」と文字を書いてみたり、個体のクレヨンも作品の一部にしてみたりと豊かな発想で作品を制作していました。
末永先生は今回の授業では「すべての世界の物事から疑問をみつけよう。」でなはくて、あえて制約を加えて「紙とクレヨンの常識を疑ってみよう。」を例に行っていました。
そして、その経験を今後いろんな場面に当てはめてみられるようにとのことでした。
「制約」と聞くと保育の中でもなんとなくネガティブな印象を受けがちですが、これこそ様々なことを学ぶためのスモールステップになるのではないかと思いました。
ずいぶんと前でうろ覚えではありますが、子どもの教育について心理学者の植木理恵先生が「さぁ、この海辺でなんでもやっていいよ。」と制約の全くない、一見子どもの自由を尊重するような働きがけをしても、子どもにとっては漠然としすぎていて、ただのストレスになる。例えば、遠くに見えるあの島まで行くという目標(ある程度の制約)を与えて、その上で「何やってもいいよ。」と伝えると子どもは伸び伸びとその自由を楽しむ。的なことを仰っていたこととつながりました。
小さすぎる枠組みは子どもにとって窮屈ですが、枠組みがないことも、子どもにとってはストレス。つまり、まだまだ成長発達段階の子どもにとっては、スモールステップを踏めるような環境設定が必要なのではないかと思います。1歳児保育室に200ピースのパズルを設置することは間違いではないですが、その前のステップとして型はめパズルを設置するみたいなことと通じますね。もっと言えば、昨今の「自由保育」も、もっともっと工夫ができるのではないかと思います。
もちろん、子どもの個性や興味関心、成長発達によっては枠組みのない自由が適することもあるとは思います。それを決めつけないことも大切なことだと思います。
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