東田直樹著【自閉症の僕が跳びはねる理由】という書籍はご存じでしょうか?
保育を学ぶ上で、障害児保育に関する研修や書籍は沢山あります。その中でも、読んだ当時大変印象強く残っている書籍がタイトルにもあります東田直樹著【自閉症の僕が跳びはねる理由】です。
こちらの本は、会話のできない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションをとる東田直樹氏が13歳の時に執筆された作品です。
自閉症の方や自閉傾向のある方(大人も子どもも含めて)と触れ合った時、「今、どんな気持ちなんだろう。」「どうしたんだろう。」「何か苦しいのかな。」「何か楽しいことがあったのかな。」等と感じた時、強烈に彼、彼女たちの心、気持ち、内面を感じられたら!知ることができたら!と思ったのがきっかけで読み始めた本でした。
初めて読んだのはもう何年も前ですが、2020年に【僕が跳びはねる理由】というタイトルでドキュメンタリー映画が公開されたのをきっかけに、再度読み直したので記録したいと思い記事にしました。
この本は、私たちが自閉症の方との関わりの中で疑問に感じること、聞いてみたいこと
等の問いに対して、一問一問丁寧かつ分かりやすい言葉、表現で教えてくれています。
また最後には物語が書かれています。その物語は別角度から自閉症の方々の心を映し出しており大変胸がつかれます。
ここで、私の無意識な当たり前が覆った一つのエピソードを紹介します。
“視覚的なスケジュールは必要ですか?”という問いに対して、書かれていた文章です。
私は障がい児に限らず子どもにとっても、視覚優位であるため、スケジュールなどは絵や表で知らせることは、子どもたち自身も生活に見通しをもつことがしやすくなるという考えから、積極的に絵や表を使って視覚にアプローチをしてきました。
しかし東田氏は、【時間やスケジュールを視覚的に表示されることは、落ち着くように見えても実際はしばられているだけで、行動を決められているロボットみたいで好きではない。また視覚的に示されると、強く記憶に残ってしまい、変更になったときにパニックになってしまう】ということでした。
ただただ良いことと思っていたことが反対の側面をもつことを知ることができ、様々な行為行動は多面的、、多角的に見つめることの大切や、思考停止に陥ってしまわないよう日々振り返ることの重要性を改めて実感した瞬間でした。
この本を読んで、当事者の自閉症であるゆえの苦しみとともに、今までの自分の自閉症への理解の足りなさを痛感した半面、それでも東田氏を通して感じることができた自閉症の世界に対して、何か腑に落ちたような、(大変おこがましいですが)心と心がつながったような感覚、感情を抱きました。
自閉症の症状や本人の感覚は人によって違いますので、簡単に理解はできません。(一人の日本人の発言が日本人の意見とはならないのと同じように)これからも人と人として個と個として関わり、他者への理解を深めていきたい思っています。
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